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中小企業経営者 なるほど!Q&A Vol.11

前回までのあらすじ

前回は、休日にマルチ商法の勧誘をする従業員についての相談に対して、弁護士がアドバイスをおこないました。

登場人物

川名さんイラスト

川名さん

藤沢市で電気工事業を営む

寒川さんイラスト

寒川さん

藤沢市で小売業を営む

弁護士イラスト

弁護士 顧問 大

中小企業経営者の集いに参加している、自らも経営者の弁護士

会社の繁忙期に、有給を取得しようとする従業員への対応はどうすればいい?

あっ、寒川さんこんにちは。

寒川さんイラスト

ご無沙汰しております。川名さん元気ですか?

まあいろいろあって、寒川さん商売のほうはどう?

寒川さんイラスト

ちょっと前が繁忙期だったんですけど、人手不足で人手を確保するのが大変だったんですよ。

こちらの顧問大弁護士さんは、人事や労務管理に詳しいみたいです。

弁護士の顧問大です。お忙しいみたいですね。

寒川さんイラスト

忙しいのがわかっているのに、有給を取得する人がいて、小さな会社だから人を確保するのが大変ですね。

私のところも、そういう意味では忙しいですね。

有給は法律で認められているので、使うなともいえませんしね。ただ、「事業の正常な運営を妨げる場合」には、会社は時季変更権といって、非常に忙しいときは有給を認めないこともできるんですよ。

寒川さんイラスト

えっ、そうなんですか?詳しく教えて下さい。

はい、労働基準法第39条第5項に「使用者は、前各号の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる」と明記されています。

寒川さんイラスト

時季っていうのは、法律用語ですか?

季節的というニュアンスを含んだ上での一区切りの意味です。時期が単純な一定期間の区切りを意味するのとは異なりますね。

確かに有給には、比較的長く連続して取得するイメージがありますね。

この時季変更権は、客観的に見て、事業の正常な運営を妨げる場合と認められる場合に限り、認められますね。

なにか判例とかありますか?

事業の正常な運営を妨げるの要件が争われた事案では、「当該労働者の所属する事業場を基準として事業の規模・内容、当該労働者の担当する作業の内容・性質、作業の頻閑、代行者の配置の難易、労働慣行等、諸般の事情」を考慮して判断すべきである」(最判昭和57年3月18日民集36巻3号366頁 電電公社此花電報電話局事件)と判示しました。

われわれ中小企業には難しいですね。そもそも人がいないですからね。

そうですね。同じ電電公社此花電報電話局事件で最高裁は、「事業の正常な運営に支障を生ずることが予想される場合、労働者が休暇を必要とする事情を明らかにするならば使用者において時季変更権の行使を差し控えることもありうるとして、労働者に右事情の説明を求めることは適法である。」とも判示しているので、なんで休むのかを確認することはやっていいようです。

本文の内容は、架空の事例であり、すべてフィクションです。具体的なお問い合わせは、お問い合わせフォームまたはお電話(0466-53-9340)で承ります。

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